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ことば彩り
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ことば彩り
水無月
真白なユリは凛としていて
とても高潔な感じを受けます
花屋さんの高価なアレンジフラワーなどに使われ
なかなか見る機会の少ない花と思いますが
聞けば笹ゆりなどは、昔はあちこちに自生していたそうです
水無月になると、その芳しい香りは山に満ちて
人々を魅了したことでしょう
花言葉は「上品」。細長い葉が
笹に似ているのが名前の由来だそうです
花は育つ場所を選べません
いちど生れ落ちたなら、そこがいかな荒地であろうと
すっくりと立ち、何にも染まらず美しく咲き誇る
その姿は各地でゆり姫として昔話に登場するほどに
人の心に何かを伝えている気がします
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ことば彩り
皐月
世の中には運の良い人と悪い人が居る
というのは間違いで
運がいい!と思えるタイプと
悪いと思い込むタイプに別れるそうです
ならば前者でありたいなと思うのです
自分らしく前向きに
人によって幸せを計る物差しは違いますものね
「目に青葉、山ほととぎす、初がつお」
風薫るさわやかな季節になりました
私の目下の幸せは「初夏の初物」です
木の芽和えや、かつおのたたきを頂くだけで
ささやかな幸せに包まれます
感謝の気持ちで美味しい料理に母を誘おうかしら
母の日だものね「お母さんありがとう」 |
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ことば彩り
卯月
姫山公園の真ん中に
私がこよなく愛する桜の木があります
その見事な佇まいは
私の心を掴んで放しません
夏は葉を茂らせ、素敵な木陰をつくり
秋は葉を散らし、儚き美を演出し
冬は、じっと動じず力強く立ち
短い春には渾身の力で咲き誇ります
単調な営みを永遠に繰り返す様は
まことに自然な時の流れを思わせます
人の営みなど歯牙にもかけない桜の木は
しかし、いつも何か語りかけてくれます
春うらら、今朝はちらほらと
花をほころばせていました
おおらかな桜の木の喜びが漂っておりました |
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