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ことば彩り



ことば彩り0709 ことば彩り
長月


「秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り
  かき数うれば 七種の花
  萩の花 尾花葛花 撫子の花
   女郎花 また藤袴 朝顔の花」


秋の七草は万葉集のこの歌で
山上憶良が選定し今に至っていいます
春の七草はお粥などで「食」を楽しみ
秋の七草は「見る」を楽しむもののようですね
万葉集に出てくる朝顔は、実は桔梗のこと
毅然と美しいむらさき色の花は昔から
武士に好かれていたとか
なぜなら桔梗の文字は
「更」さらに「吉」よしという縁起だからです
古人のシャレっ気って素敵ですね


ことば彩り0708 ことば彩り
葉月


愛情・熱烈な恋・美・幸福・・・
そんな花言葉が備わるほどに
バラは誰が見ても単純明快に美しい花です
誕生日のレストランでは
真っ白なテーブルの上にバラがそっと置いてあったり
ヨーロッパでは、浴室や、寝室などに
花びらを敷きつめて来客をもてなしたり
香水の原料に使われていたり・・・
様々なバラを使った演出は
時代や男女の別なく贈る側の気持ちを高め
そして夢のように人の心を打つようです
ささやかな真意に気付くことが出来るような
豊かな感性を持って生きていきたい
それだけで・・・なんてばら色の人生


ことば彩り0707 ことば彩り
文月


夜明け前のお城やまわりの公園は
とても深い群青色に満ちて
まるで静かな海の底のようです
夜通し星空から降りそそいだ「気」が
あふれんばかりにたっぷりと溜まっています
やがて静かな朝の白い光が射し込んだとき
「気」は、はじけるように輝やいて飛び散り
あたり一面の木や鳥や人々の上に滴り落ちて
さわやかな祝福をしてくれる・・・
姫路城で早朝にジョギングをしていますが
堀端で鴨や鷺に交じって翡翠が
水浴びのしずくを光らせているのを目にした時
その極彩色のあまりの美しさに
朝のそんなイメージが浮かんできました

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姫路の陶芸教室-創り屋・播州静々窯


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