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ことば彩り
師走
「寒牡丹」は春ではなく冬に咲くため
大切に藁で囲い風雪から守ります
その風情はなんとも格別の趣がありますね
ところで同じ牡丹でも美味しい「牡丹餅」に
季節ごとの呼び名があるのをご存知ですか
春は牡丹の季節なので「牡丹餅」
秋は萩の花に見立てて「御萩」
そして夏は「夜船」、冬は 「北窓」なんです
餅の様に「ペッタン」と大きな音を出さずに作れます
だから隣人は、いつ搗いたのか分からない
そこで「搗き知らず」→「着き知らず」 または「月知らず」
夜は暗くて船がいつ着いたか知らない。だから「夜船」
月が見えないのは北側の窓だ。だから「北窓」
いかがでしょう? 江戸時代の愉しい言葉遊びです
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