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ことば彩り
卯月
菜の花や 月は東に 日は西に (与謝蕪村)
この句は蕪村が摩耶山を訪れた時のものといわれます。
神戸の摩耶山は海の近くであり
当時は一面の菜の花畑だったそうです
見渡す限りのあざやかな黄緑色
その向こうの煌く海には静かに沈む夕日
ふと気づくと青白い天空にはぽっかりと丸い大きな月
そして、かすかな風の中に土と花の香りが漂う
まことに穏やかな春の歌です
そういえば小学校で習った「朧月夜」も同じ情景ですね
♪菜の花畠に入り日薄れ見わたす山の端霞ふかし
春風そよふく空を見れば夕月かかりてにおい淡し♪
御津町の菜の花畑も今頃はきっとこんな感じでしょう
春爛漫。想像するだけでほのぼのとした気分になりますね
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